この間 [2005-09-12-1],参考文献の属性情報を整理する話を書いたんだけど,文献そのものをどうするかってのもなかなか頭が痛い.最近はできるだけ電子データとして持っておくようにしているんだけど,完全にペーパレスってわけにはいかない.
いっそのこと思い切って,
とかできればいいのかもしれないけど,まあ普通無理だよね.
というわけで,学生時代からやっていたのは,通し番号をふってその順にファイリングしていく,という方法.通し番号をデータベースの方に入れておいて,検索なりタグづけなりはそっちでやる.論文なんかはカテゴリ分けしにくいものの典型なので,インデックスの付け方としてはたぶんこれが一番よいと思うし,やってる人も実際一番多いのではなかろうか(根拠無し).
この場合に問題なのは,ファイルから取り出して読んだ文献を,また元の位置に戻すのが面倒くさいという点だ.私の場合,つい最近までクリアブックの中に一報ずつ入れていたので,もう面倒くさいどころの騒ぎではなかった.
普通,一度ファイリングした論文を取り出して何か作業をするなんていうときは,関連する複数の文献 (場合によって数報とか数十報とか) を取り出してあーでもない,こーでもないとやってることが多いので,それをまた元の位置に戻すのが苦痛でしかたない.というわけで,結局通し番号に関係なく積み上げられたりして,いざというとき見つからない.ああ.
じゃあ,超整理法よろしく押し出しファイリングするのはどうか,というとこれもあまりよろしくない.文献探しの場合,最近使っていないものにアクセスすることが経験上結構多いのだ.最悪探索時間はデータ全数分で,それに近い状況が頻繁に発生してしまう.
そんなわけで,最近は,両者の間を取ったような方法を始めてみた.
コクヨの個別フォルダ A4-IFN をまとめて買って来て,通し番号順に 50 報ずつまとめてつっこむ.フォルダ内の 50 部は押し出しファイリング式に,読んだ順に重ねて行くことにする.
最悪探索時間は 50 報分.この 50 という数字に根拠はないけど,厚みとしてフォルダに収まる量であることとか,最悪探索時間が現実的な範囲で収まる量であることとかを考えると,まあこの辺かなと.
戻すときに複数のフォルダに分散していたら (クリアブックほどではないにしても) 面倒なのに変わりはない.でも,あるひと固まりの仕事をしているときの文献セットって,意外と 2 〜 3 フォルダ (= 100〜150 報)くらいの範囲に収まってることが多いので,やってみるとそうでもなかったりする.たぶん文献を集めている時点で何らかのテーマに集中しているからなんだと思う.
あと,もちろんこれがうまく行くのは,通し番号をつけてフォルダにしまった文献が,必ずデータベースに登録されていることが前提だ.でないと見つからない.面倒なときは,とりあえず著者 (多い場合は筆頭著者だけのときもあるけど) とタイトルだけ入力しておくことにしている.
欠点は,見ための悪さかな.ぱっと見の印象がどうしても乱雑な感じ.蓋とか扉があるところに入れるのがいいかも知れない.
奥にあるクリアブックは自著のもので,これはさすがにちゃんと整理しておく.手前にあるクリアファイルの束は,まだ通し番号を打ってないもの.げんなり.まだというか永遠に打たないような気もするけど.まあ,すべて完全にやろうとすると続かないので,必要になる度にぼちぼちやっていきます.
「すべてを電子化」
「すべてに通し番号を」
「すべてをデータベースに登録」
そんなふうに考えていた時期が
俺にもありました (AA 略)
最終更新時間: 2009-01-04 15:31