キーボードをタイプする音から,文法知識などを使ってその入力内容を推定する技術.UCB.
同様の技術は以前からあったけど,タイプする人やキーボードの音響構造ごとの事前学習が必要ないってのが今回の提案のミソかな.
しかしむしろ同様の技術が以前からあったってのに驚いた.なんか CPU の動作音から処理内容を盗聴するとかいうすごいのまであるし.
話を今回のキーボード盗聴の話に戻すと,英語の文法知識を使って 96% の再現率.ランダムな文字列のパスワードでも,
5文字で構成されたランダム生成パスワードを20回以内の試行回数で90%
らしい.まあ 5 文字はさすがにねえ.10 文字だと 75 回以内で 80% らしい.しかし順調に技術が進展していくとすると危険な話であるのは確かかも.
あと,いわゆる「パスフレーズ」みたいに「長いから普通の文章とかで大丈夫」とされてるやつはかなり危ないということになるのかも.
音楽をガンガンかけておけばいいとか書いてるけど,それもどうだかな.音源分離とか音源定位とかも日進月歩だと思うし.
底面の張り(?)がランダムに変わり続けるキーボードなんてのはどうだろう.えらく使いにくそうだが.
最終更新時間: 2009-01-04 15:31
* [Ali] If not for your writing this topic could... (2013-07-04 01:41:37)