私も物理はよくわかってませんが,熱雑音の発生原理自体は「真にランダム」と見なしてよいけど,それを「乱数として使えるように取り出す」系がランダム性を保ってくれているかどうかが問題,なんじゃないかなあなどと思っています.極端な例を挙げると,えらく時定数の大きい読み出し回路をつけて,高レートでサンプリングしたら,もうランダムとは呼べない,みたいな.
では,例えば「放射性崩壊」を利用したようなものとは何が本質的に違うのかというと,それらのように量子力学的現象の結果をそのスケールのまま乱数として取り出すのとは違って,「抵抗の両端に生じる電位差」などの巨視的スケールの現象として読み出さなくてはならない点,なのかなあと.
最終更新時間: 2009-01-04 15:31