ソート [2006-07-05-2] に引続き,
行数の多い表の場合,ヘッダ部がスクロールアウトしてしまわないように固定したくなる.
というようなニーズもやっぱり結構あって,実際いろんなところでそういう機能を実現する JavaScript のコードが公開されている.いくつか当たってみた中で,一番気に入ったのはこれ:
気に入った理由は,
って要するに崩れないことが重要.他の方の実装も含めて,要するにヘッダ部と本体とを分離して別の table 要素にして,本体だけにスクロールバーをつける,というのが動作原理なので,列幅の再現性をいかに高くするかがポイントになる,のだと思う.ここで紹介されているコードは,(やっぱりちょっとはズレる場合があるのだけど) かなりイケている,と思う.ありがたく使わせて頂いております.
テーブルの height は px 単位で指定するようになっている.画面全体に対するパーセンテージで指定できると便利かな,と思って
newDiv2.style.height = tHeight+'px';
のところを 'px' じゃなくて '%' にしてみたのだけど,doctype スイッチ [2005-11-15-2] に引っかかるようになってしまった.doctype 宣言にシステム識別子がある場合,'px' だとスクロールバーが出るけど '%' だと出ない.システム識別子がなければ,どちらでもスクロールバーが出る.謎.
作者の Mars さんも書いておられますが,このままだと印刷するときちょっと困る (全体が印刷できない).というわけで,かなりアドホックですが,こんな回避策をとってます.
(以下の実装は obsolete → メモその3 へ)
まずグローバルな変数を 2 個用意.
var newDiv2; var myHeight;
Tscroller() の中で newDiv2 をローカル変数として宣言するのをやめて,このグローバル変数を使うことにする.つまり単に
var newDiv2 = document.createElement('div');
を
newDiv2 = document.createElement('div');
にする.それから Tscroller() の中のどこかで
myHeight = tHeight;
してやる.最後に
function ToggleScroll() { if (newDiv2.style.height == '') { newDiv2.style.height = myHeight + 'px'; } else { newDiv2.style.height = ''; } }
な関数を定義しておいて,適当な場所から href なり onclick なりで呼べるようにしておく.これでスクロールバーをオン・オフできます.たぶん.
もっときれいに作れる気もするけど,最小の改造でやるならこんなところだろうか.
メモその2 がちょっとあまりにもアドホックすぎた気がする.テーブル 2 つ以上扱おうとしたらもうダメだし.もうちょっとだけ真面目に書きます.
メモその2 で書いた改造はすべて撤廃,改めて元の Tscroller() の最後あたりに以下を入れて,
newDiv2.height_saved = tHeight;
以下のような関数を定義する.
function ToggleScroll(tid) { var newDiv2 = document.getElementById('D_' + tid + '_B'); var tHeight = newDiv2.height_saved; if (newDiv2.style.height == '') { newDiv2.style.height = tHeight + 'px'; } else { newDiv2.style.height = ''; } }
引数には Tscroller に与えたのと同じく,テーブルの id を渡します.
<a href="javascript:ToggleScroll('tb')"> Click here to toggle the scroller</a>.
div に height_saved なんていうプロパティを勝手に作っているところが非常にうさんくさい.こういうことするのって規格上はダメなんですかね? 一応 IE と Firefox では動いている模様.
* [Maulida] I\'m really into it, tahkns for this gre... (2013-07-04 11:25:50)
HTML の表を,列名をクリックしてソートできるようにしたい.
というようなニーズは結構あって,実際いろんなところでそういう機能を実現する JavaScript のコードが公開されている.いくつか当たってみた中で,一番気に入ったのはこれ (の試作5):
気に入った理由は,
という辺り.ありがたく使わせて頂いております.
実際の表は,<td> の中にテキストが直接書かれているとは限らなく,たとえば <a> で囲まれたテキストが書かれてたりとかすることもあるわけで,一般にはテキストに行き着くまで DOM ツリーを再帰的にたどってやる必要がある.データ取得関数 getfn が分離されているので,こんなコードを書いて getfn として渡してやることにした.
function byStrNoCase (cell) { return extractText(cell).toLowerCase(); } function byInt (cell) { return parseInt(extractText(cell)); } function extractText(node) { var text = ''; if (node.nodeType == 3) { // TEXT_NODE text = node.nodeValue; } else if (node.hasChildNodes()) { var n = node.childNodes.length; for (var i = 0; i < n; i++) { text = text + extractText(node.childNodes[i]); } } return text; }
JavaScript の Array の sort() は,安定であるとは保証されていないらしい.実際,IE は安定なソートをしてくれているっぽいが Firefox だと安定でない.テーブルをかちかちクリックしてソートしたいときというのは,たとえば計算機一覧を,まずホスト名順にソートして,それから管理者順にソートしてから,自分が管理者になってる子たちを見る,なんていう使い方をすることが多いので,ソートは安定であって欲しい.
一番安直にやるには,ソート対象の要素にプロパティとして元の順番も持たせておいて,比較して引き分けだったら元の順番を保存するような比較関数 cmpfn を渡してやればよい.
のだが,元のコードだと,getfn が返した値を Object 型に変換してそれをソートしているので,比較の結果として引き分けにならない.しかたないので,getfn の返した値を Object 型に変換するのではなく,Object のプロパティとして getfn の返した値を持たせてやるように書き換えて使っている.つまり
for(var i=0; i<N; i++) x[i] = Object( getfn( rows[i].cells[index] ) ), x[i].row=rows[i];
の部分を
for(var i=0; i<N; i++) { x[i] = new Object; x[i].v = getfn(rows[i].cells[index]); x[i].row = rows[i]; x[i].idx = i; }
にしてやる.cmpfn は
function cmpAsc(a, b) { if (a.v == b.v) { if (a.idx == b.idx) { return 0; // can't happen } else if (a.idx > b.idx) { return 1; } else { return -1; } } else if (a.v > b.v) { return 1; } else { return -1; } } function cmpDesc(a, b) { return cmpAsc(b, a); }
みたいな感じ.
* [Christian] Thanks for the great info dog I owe you ... (2012-12-30 13:35:14)
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最終更新時間: 2012-02-13 02:02